色々...昔を振り返って 書いております。
出来るだけ端的に書いてアップを心がけていますが...そこに至るまでには、その時々の様々な思いが湧いて来て...、数年スパンの事が駆け抜けて行くので、不思議な時間を過ごしています。
電車やバスの中で、思いついた事を書き、そのままアップの時もあれば、ピンと来なくて見直しを重ねてアップの時もあります。
過去にも色々ありますね。
- 起きた時点で過去として終結しているモノ。
- 生きて行く中で起きた事を消化、納得してその先に進めたモノ。
- ただ蓋をして、そのまま 放って置いたモノ...。
...その他、色々...
そう言えば、かつて...同じような時間があったなぁ...と...。
チェコに来て最初の下宿を出て 独り暮らしを始めてから、私はこれまで気付かなかった『自分』が見えて来て 『自分』に驚く日々を過ごしていました。
社会主義崩壊直後でしたから、日本の常識は まず通用しない環境でしたので、『自分』の行動や反応が 完全に周りから浮いて見えます。こちらは個人主義！日本の「和」を大切にする文化とは全く違います。私に共感する人などいません。戸惑ってばかりの毎日でした。
「私って なんで こんな なんだろう？」
常識の違いからくる 周りへの疑問も沢山ありましたが、同じくらい 『自分』と言う人間に対する疑問も沢山出て来ていて、『自分』を捨てたくなる瞬間が一杯で...辛かったです。
当時、アジア人と黒人は 珍しい存在で、 街を歩くと 沢山の視線が注がれる事も苦痛でした。社会主義時代の名残...、チェコ人の...感情を読み取れないように培われた あの『ガラスの目』 がグサッグサッと突き刺さりました。
「私は動物園の動物じゃない！」なんでそんな目で見るの？...最初の頃は、視線を感じると必ず笑顔でガラスの目の奥に向かおうとしていましたが、段々それも辛くなって来て...。自分の中で 大混乱が起きてました。自分探しの旅が始まってたんですね。
インターネットが無い時代ですから 簡単に慣れ親しんだ環境に引き戻されたり 他の国との比較をする術もなく、私にとっては、全く違う環境の中で浮かび上がる 『自分』に淡々と向き合い、『自分』の根っこに目を向け、現状に順化させていく時間だったなと思います。
そして...、今また こうやって、私はもう一度 日本語でお伝えする事で 自分と向き合う機会を頂いています。
今また 過去を過去にしているのかなぁ...と感じてます。
日本から、チェコに順化して…そこから...やっと 『自分』に戻って行けるのカモ！
常に自分の培った土台の上に、自分を置いて進んで行けるように 配慮して頂いている様で...。 こんな機会がある事...ありがたく思います。
放っておくしかない過去はありますね。
時が経てば、自然に理解できる事は沢山ある。
見たくなくて 蓋をしちゃったモノは、開けると そのまま その時の感情が湧いて来て...これが一番重い荷物になってるなぁ...。
風にさらせば とっくに治っていただろうに、絆創膏を張ったが為に、逆に化膿しちゃってるようなね。
自分で「現在 処理不能！これはしばらく放置！」と納得して、蓋せずに放置出来てると良いんだろうになぁ...と思いますが、その瞬間はね、難しい時もある。
生き進んで行く間には、その蓋を開ける切っ掛けになる出来事ってね、実は 頂けてるんですよね。
そういう瞬間を見逃さないで居たいです。
それにしても...人間の感情って 単純なのに…見る方向がズレると 解決不能なほど 複雑にみえますね。
起きた事を、起きたままに受け取れる強さ...持ちたいです。
