Dobrý den! 慶児 道代 です!

1993年にチェコ共和国に留学の目的で飛んで以来、ヨーロッパでの生活が長くなっております。2017年11月から、これまでの事、現在の私…少しづつ書いております。

声探し <part 2>

ニッコリ「Grüß Gott!」で潜り込んだ先は、ユリア・ハマリ先生のマスタークラスでした。

私は、チェコに発つ前に地元で合唱の指導をやってたりしたんですが、その頃に 良いハーモニーを生み出す「声」について 自分が常に頭の中で感じていた事 そのままを、ハマリ先生は受講生に説明されていました。
衝撃でした!自分の考えを採用された様な喜びと、どうやって それを説明し 導き出されるのか、非常に興味が湧いて、食い入るように4名 聴かせて頂きました。

4名の受講生のレッスンの後、休憩になりました。

私は自分がニッコリ笑顔と「Grüß Gott!」で潜り込んだ事を すっかり忘れて、ハマリ先生の所へ行き、先生のレッスンを受けたいと言ってました。
先生が、私を見る目で...、あぁぁぁ。。。潜り込んだんだった! と思い出しましたが、後に引く気は毛頭なく、自分が誰なのか、なぜ自分がここに居るのか、お話しましたら、Fax番号を下さいました。

このFax番号!送れど送れど...返事無しで...、結局、一年後、プラハから夜行に乗って、先生の教えてらっしゃる大学まで 押しかけて行きました。

大学で先生がいらっしゃるかどうか伺ったら、今日は来ないと言う事で、住所と電話番号を下さいました。今なら考えられない事かなと思いますが...、良い時代でした。

で、お電話しましたら、私の事はスッカリ忘れておられました。(笑)
「...解りました、一度 声を聴きましょう。また来週にでも連絡してきて…」

「今、私シュトゥットゥガルトの駅に居るんですけれど!」

「...…。どこに居るですって?!」

「シュトゥットゥガルトの中央駅です。」

「...。」

「4日間滞在予定です。お会い出来ますか?」

「明日の13時に 学校へ来れる?」

「行きます!!!」

翌日、先生は なんだかんだ...お忙しく...、私はロビーで待つように言われ座ってたんですが...、目の前を通られる度、立ち上がる私に、「ちょっと待ってて!」を繰り返し言われ。。。。。。
4時間後の17時にやっと、「どうぞ!」。。。。
声なんか、まともに出る状態じゃなかったですが、歌いました!

「これで、劇場立ってるの?信じられないわ!何にもできてない!!」

確かに、何を言われてもしょうがない歌でした。

私は ただ、「レッスンお願いします。」を、繰り返してました。先生は 私を教える気は全くなさそうで、「2か月後に、イタリアで行われるマスタークラスに来るように。」と言われて終わりでした。


劇場に休みをお願いして、エイヤ!と参加したマスタークラスのレッスン初日、

「ふん...。中々良いフォームなんだけど…、解って無いのかな? 突然 崩れちゃうのは問題ね。」...前の時の様なケチョンケチョンのコメントではなかった事に ホッとしたのも つかの間、レッスンでは できてない事の山がドンドン目の前に出て来て...。

『私はこれまで 持ち声と気持ちだけで歌ってたんだ!何にも解っていない!!』頭と気持ちと身体が繋がらず、正直… パニックに陥りそうでした。

 

仕事を始めていましたし、先生もかなりお忙しい方でしたので、思う様にレッスンは受けられませんでしたが、ハマリ先生には 1年半くらいかな? お世話になりました。

私によく仰っていたのは、「自分を明け渡しなさい!」テクニックより何より、歌手としての 『自覚』『自分の在り方』様々な事のバランスを考え始める切っ掛けを頂いたかな?と思います。

 

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