Michiyo’s 『道』 BLOG!

こんにちは。慶児道代です。私のブログへようこそ!

試練は乗り越えられるから来る。

チェコのテレビ番組に、日本語で言う所の「開かずの間」という様な名前の番組があります。

友人のピアニストがそれに出たと聞いて、今日ネットでその番組を見れました。

コロナ禍中の出来事で、コンサートが延期・中止されたお陰で、1つのコンサートもキャンセルする事なく乗っていましたが、

実は……彼女に何が起きていたのかを知って、息が止まりそうでした。


両手首の骨折。。。。


そこから彼女は完全復帰してました。
本当に強いと言うか、運も良いというか、やはりこの子はただものでは無かったと思いつつ、今、さらっとインタヴューに答えているけれど、その時、どんな思いでいたのか。。。。

 

彼女とは、なんだかご縁があって、何度もステージを共にし、お家にも泊まりがけで遊びに行ったり、音楽院も同じ時期に勤めていたりで、よく色々な話をしました。

 


とにかく、人間的で情が深く、賢く、自分をしっかり持っていて…、それがそのまま彼女の音色・音楽性に表れていて、話をしても、演奏しても、いつも教えてもらう事ばかりでした。

彼女が、大切にしてきた家族が、彼女の窮地をサポートしてくれている様子も出ていました。

本当に世界を飛び回って素晴らしい活動をしているピアニストなのですが、どれだけ凄くなっても、学生時代から全く変わらない彼女…それが、ギプスで全く使えなくなった両手を抱えているその時も、変わらずそこに在りました。 もう本当に、流石!!でした。



番組終了後に、メッセージを送りました。。。

そして。。。彼女の返事に、また驚かされたのです。。。

実はこの両手首骨折の後に、こんなものじゃない大きな大きな試練がやってきてて…。
(この試練については、ちょっとだけ話したんですが、詳しくは今度会った時に。。。と深掘りしていなかったのです。)

多少のことは想像はしていたのですが、そんなものじゃない…本当に壮絶でした。



神様…と言われる方は、超える事のできる試練だけを与えてくださる。

 

…と、聞きます。


我々は、試練を受け取り、乗り越え、強くなった魂を持って、また次の人生のステージに進む…

 

私の小学校の恩師が言っていた言葉

「困難は一層高い世界への招待状である。」

 

 

その繰り返しが、「生きる」と言う事だと思っていますが、こんな試練が来るなんて、やはり彼女の魂は、並では無かったんだと感じます。

 



7月に彼女と一緒のコンサートがあります。

 

 



一緒の演奏は、か〜な〜り 久しぶりです。

 

 

私は、彼女の様な、とんでもない試練は天からいただきませんでしたが、

2年ほど密かに。。。自主的?に。。。
これまで見ない様にしていた自分の奥深くに意識的に目を向ける為、コツコツ取り組んでいました。

見たくない部分というのは、人間 皆 誰しも持っていて、無意識に目を逸らし、誤魔化しながら生き続けているのだと思います。

そういうものだ!として、気にしなければ、そのまま生きて行けるのかもしれませんが、

私はずーっと、ずーっと、日本を出る遥か前からずーっとその部分が気になっていた。。。

見つめようとしたり、アドヴァイスが欲しくて、本を読んだり、識者に話を聞いたりしていましたが、腑に落ちないし、見えてこない。

だんだんと「自分で見るしか無いんじゃないか…」と思う様になっていました。

 

自分を見つめるというのは、全くもって簡単なことでは無かったです。
苦しい時は、本当に辛くて、ギャン泣きで逃げ出したかったですが、とにかく諦めず、取り組み続けた結果、今やっと自分を呼吸をし始めた気がしています。

 

 

真っ直ぐにちゃんと自分を持って生きて来た彼女は、天から、「君は、まだまだ強い魂になれるよ」と、彼女にしか越えられない試練をいただいで、見事にそれを受け入れ、乗り越えた。

常に、彼女は私よりも強く美しく居て、その姿を私に見せてくれるんだなぁ…。

 

生き様に圧倒されています。

本当に凄い子です。

 

 

そして… この時期に、また彼女と一緒に奏でられる事をとてもありがたく思っています。