クニプロヴァー先生の追悼演奏会、終わりました!
久しぶりに同門の歌を聴きました。
立派な声、素晴らしい響き、大きなフレーズ、心からの音楽。。。
先生の門下のスケールのデカさと言うか…(先生譲り?!)
あぁ、そういえば、そうだったなぁ〜と思い出していました。
最初のレッスンで先生のお宅へ行って、聞こえてくる声の素晴らしさ、フレーズの大きさ、皆んなのガタイの良さ!
どうやっても叶わないマテリアルの良さに、とにかく圧倒されて…、この先の自分を考えると恐ろしくなるくらいでした。
今日、初めて歌を聞く後輩も数名いて…皆んな素晴らしくて、あの時の気持ちを思い出してました。
コレが、スラブの歌い手の響きなんですよね。。。
私は、どうやっても叶わない天性の歌声の持ち主に囲まれたお陰で、先ず!彼女達との競争を諦めて、自分を…自分のポテンシャルだけをしっかり見つめ、信じて、コツコツ、コツコツと頑張るしかなかったから、ここまでくる事ができたんだと思いました。
良い出発だったと言う事だな。。。と、思えました。
前にも書いた様に、私はこのコンサートの為に例のイゾルデの”Liebestod"に挑戦したのです。
出演者の誰も 何も言わなかったけど、私が「イゾルデを。。。」と言った時には、皆んな内心「えー!」って思ってたかもしれないな…。でも、黙って見守ってくれてた…。ありがとう!
挑戦のお陰で、新しい出会いと、自分の中に新たな発見がありました。
お陰様でお客様に喜んでいただきブラボーの声がけも頂きました。
会場だけでなく、裏にもビンビン響いていたそうで、裏に戻ったら皆からもお祝い(?)の言葉をかけてもらいました。
「ワーグナーに取り組んでみたら良いんじゃないの?」という人もいて…、お言葉、そのまま受け取って…先ずは、気になるアリアに、少しづつ取り組んでみようかな?と言う気になリ始めてます。(笑)
出演前、先生のブリュンヒルダの写真が貼られたポスターに手を当てて、心の中で「先生の十八番を歌わせて頂きます。」とご挨拶しました。
「あの道代が、ここまで成長したのね。」と、喜んで頂けてたら良いな。。。。
コンサート後、しばらく話に花を咲かせて、それぞれ家路についた後も、グループサイトで、「ありがとう!」「忘れられない素晴らしい夜だった!」とメッセージが飛び交っています。
客席にも、出演しなかった同門が来てくれていて、本当に久しぶりに話しました。
会っただけで、一気に年月が戻って、20数年前のままで話ができるって…
友人って…本当にありがたいですね。
皆んな,ありがとうね!