夜中にムックリ起き上がり、天井見上げて泣きながら歌った。
私は人生の中で、本当に重要な場面で、かけがえのない人達に巡り合い、私という人間を理解し支えて頂いている。
音楽人生最高の音楽の相棒が急逝してから、私は羽をもぎ取られた様になって、自分の表現ができなくなってしまっている。。。。と、感じていた。
呼吸をしている事を忘れるほど一体化できる相棒には、おそらくこの先出会うことは無いだろうと思いつつも、どこかに居ないかと探しては、落ち込む…を繰り返している。
出会って最初に合わせた時に、目をまん丸にして、「なぜ君は、我々の音楽をこんなふうに理解できるのか?」と質問してくれたが、私が理解したと言うよりは、互いの感性が近かった、同じ呼吸で音楽を奏でられた、言葉が要らなかったと言う事なのだと思う。
音楽する中で、私が感じる風景を一緒に感じ、私に纏わり付く空気感を共に纏うことを、あれほど自然にできる相棒と歌えた事に…、うわーっと感謝が湧いてきて…、懐かしくて…、ありがたくて…。
気づいたら、夜中に泣きながら歌ってた。(山小屋に住んでるからできる!笑。感謝!)
こんな呼吸で歌ってた自分を忘れていたなぁ。。。
「思いだせ!!」
と、言ってくれているのだろうと思った。
全く違う環境で、土地で育っていても、言葉で説明できない何か、誰にも言えなかった何かを音楽する中で瞬時に理解できる人がいた。…出会えていた…と言う奇跡。
私の短大時代の恩師の音楽がそうだった。
片田舎の短大しか出ていないとコンプレックスを持っていたけれど、外へ出てさまざまな経験をする度に、私は出会うべくしてこの師に出会えていたんだと、毎回内側で何かが爆発するのを感じ、感謝・感激していた。
相棒にもたくさん恩師の話をした。
日本で二人が出会った時に、言葉が全く通じないのに、出会った途端、ガッツリ抱き合って、互いを叩き合って、満面の笑顔で肩を組んで…。
もう本当に!あの二人の様子、一生忘れることは無い!!
私の人生で、最高に、最上級に、嬉しい瞬間だった!!!
最近、あることに必要で、自分の音源を聞き直す事があった。
相棒との最近の音源がなくて。。。それでもある演奏会のアンコールを会場で撮ってくださっていたものが出てきて、入れてしまった!笑
呼吸が一番自然で、響きが同化・安定している…。
もう一度、もう一度、一緒に歌いたかった。
来週本番がある、毎回本番は新しい感覚への挑戦!と思っていたが、そうじゃ無い取り組みの方が良いのかもしれないと気付く。
自分の内側の爆発に正直に、怖れずそのままの自分をぶつけてみるべきなんだろうな。
凸凹しても、ズレてる感満載でも、それは、私が勝手に敏感になっているだけかもしれない…。
相棒との音楽作りは、特別な事だったんだろうと思う。
そのままの私で良かった。
そのままで…、そのままが一番しっくり来ていた。
素晴らしい体験を本当にありがとう。
もぎ取られた羽根は、生え替わりが遅くてね。。。
まだまだ怖いのよ。
でも…、生きてる限り、成長しなきゃ…ね。
そのままの自分を信じて先に進みます。