遅くなりましたが..12/21 現実逃避...だったカナ….の続きです。
「もし、日本に戻ってそこが自分の国だと思えなかったら、一体私は何所へ行けば良いんだ...」なんて事を考え出して...1年後...。
遠く遠くなってしまった日本に帰る航空券をとうとう購入してしまいました！！
7年ぶりの初帰国、緊張で...、出発前の二晩...一睡もできませんでした。
友人は、機内で爆睡できるから、反ってそれぐらいが良い良い！と言っていました。
プラハに来た時にプロペラ機を降りたら、乗客全員歩いて行った あの小さな空港はもう使われておらず（現在は私用飛行機専用空港になってます）、 近くに新しく立派な空港が建っていました。
それまでにも、飛行機での移動はしていたのですが、日本に帰る...となると、プラハに来た当時との比較が始まり、変化をしたものは 全て...時の流れを感じさせる材料！ドンドン緊張が強まって行ってました。(笑)
プラハから、ウィーンを経由して、関西国際空港着でした。
ウィーンで搭乗ゲートに着くと、日本人が一杯いました。
こんなに沢山の日本人を纏めてみたのは、日本を立って以来で...、どうして良いか解らなくなって、ナント私は、そこにあった電話ボックスに飛び込みました。(笑)
ガラス張りの電話ボックスの中で、自分が丸見えである事に気付き、「電話をしないと！」と...友人に電話をかけました。
「どこから掛けてるの？？？」
「ウィーン。日本行のゲート前。」
「良かった！飛んだのね！で！どうしたの？」
「いや...。日本人が一杯居る...。」
「（爆笑！）そりゃ、日本行なんだから、当たり前でしょ！何？そこに隠れようとしたの？？？（爆笑！）」
「解んない...。」
「日本人なんだから！そこから出て、皆の中に入る！！大丈夫だから！はい、行ってらっしゃい！切るよ！！！」
物凄い緊張でした...。
帰る事は無いと思って、見ない様にしてたモノに直面する事、自分が元居た場所に戻っても大丈夫なのか解らないって...こんなに怖いのか...。
チェコから亡命して、戻って来た人も、こんな気持ち味わってたんだろうか...。
機内でも緊張は解けず...、眠れませんでした。お隣の紳士は、私の様子に
「眠れませんか？久しぶりの里帰りなのかな？」
「はい。」
「ウィーンにお住まいですか？」
「いえ、プラハです。」
「へぇ～！プラハ！」...てな会話が始まりました。
「前回帰ったのはいつ？」
「初めての帰国です。」
「え～！！！じゃ、7年帰ってなかったって事ですか？」...
その後...、出発の時は、国際空港は成田だけで、関空を知らない事、パスポートは5年用（親に短期で帰ると言ってたので...怪しまれない様に5年用を取ってました！）だったので、プラハで更新して機械を通せない事、そういう事が全部怖くなってる事を話しました。
「あ～それは、大変だ！関空のパスポート・コントロールは結構面倒なんですよ…時間かかるかもしれないなぁ...」
実はコレ！冗談だったらしいんですが、私は真に受けてしまってました...。(笑)
良い方で、眠れない私に随分とお付き合いくださって...、チェコの話や日本の話をさせて頂きました。
関空上空に入ったら、私の緊張がまたアップして、「本当に怖いんですね。大丈夫ですよ。」と...言われましたが！パスポート・コントロールの話が全くの嘘である事は、仰ってはくれず...、私は、入国できるのかという不安で、ガクガクになってました！(笑)
