Michiyo’s 『道』 BLOG!

こんにちは。慶児道代です。私のブログへようこそ!

スメタナ 歌曲集「夕べの歌」

スメタナは、オーストリア=ハンガリー帝国時代のチェコに生まれ育ちました。チェコ国民が独立国家への憧れを抱く中、国民楽派の発展に大いに貢献し、彼の交響曲「我が祖国」やオペラ「売られた花嫁」は、チェコ音楽を代表する作品となっています。

 

しかしながら!この時代、学校の授業を始め 公用語は 全てドイツ語であった為、スメタナチェコ人の家庭に生まれつつも、実は チェコ語が得意ではなかったんです。実際の言葉のリズムと彼の表記したリズム(イントネーションなど)が ちょ〜っとチェコ語としてハマって無いかなぁ〜という所があります。なので、歌曲やオペラを歌う時、楽譜の表記とリズムがズレた方が チェコ語がハッキリ浮かび上がる場合が結構あるんです。

 

「あらあら スメタナさん!」と思われるかもしれませんが、逆に コレがまた民族性を強く感じさせる独特の雰囲気を作り出していて、なんとも表現し難い 素朴な味わいになるんです!

「よっ!待ってました!ザ・チェコ!!」って感じ。

 

「夕べの歌」はスメタナの唯一の歌曲集。昨日はコレを石井さんと合わせたんですが、当然の事ながら 彼女 この言葉のリズムのズレに 最初 少し戸惑ってらっしゃいました。テキストを読んで言葉のリズムを聴いて頂きながら の合わせでしたが、石井さん、非常に興味を持って取り組んでくださって、なかなか 楽しい初合わせでした!

 

来年 2月のリサイタルで取り上げます スメタナドヴォルザークヤナーチェク… 、チェコを代表する作曲家達ですが、三人三様、全く異なる個性を持ちます。

 

それぞれの世界をしっかり じっくり楽しんで頂きたいなぁ…。

 

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