Michiyo’s 『道』 BLOG!

こんにちは。慶児道代です。私のブログへようこそ!

生を受け、時代を生きる

90年代にチェコで経験した事、感じていた事…、皆さん興味あるカナと思うので、書きたいんですが...。

その時の出来事や、感じた事を文字にして 後で読み返すと...。
妙に深刻な感じ...。

どうも… 重い空気感だけが伝わる様な気がして...。一杯 没にしちゃいました。

バブル直後の日本から、社会主義崩壊直後の旧東ヨーロッパに飛んだので、色々ビックリする事は ありました。

でも…ね。今となっては、全て 懐かしい笑い話、ただただ 有難い貴重な経験として残っています!

文字じゃなくて、直接声を聴いて頂きながらお話しできたら、『チョット昔の 興味深い話』...ぐらいな感覚でお伝えできるんだけどなぁ〜。

興味のある方には、いつか 直接お伝えできる機会がある事...、願っていましょう!

 

90年代のチェコに居られて良かったなと思うのは...、

社会主義の残り香...を体感できた事...。 

押し殺してきた彼らの正直な想いに触れる機会を頂けた事...。

 

90年代は、社会主義時代に政治的理由から初演に至らず、お蔵入りになっていた作品の初演が沢山行われた時期でした。
光栄にも、幾つかの初演に 関わらせて頂けた事は 非常に貴重な経験でした。

関係者、ご親族の初演にかける思いに触れ、存命の作曲家の作品の初演では 作曲家 ご本人ともお話しさせて頂けました。

作者が政府の圧力を受け 不可解な死を遂げていた場合もありました。
故人の作品の演奏と共に 作曲家の人柄、氏を知る人達の回想に加え、これまで表に出せなかった事実が語られました。
皆の 事実を風化させたくない想いが、数十年に渡って閉ざされていた扉を 初めて開けた瞬間でした。
何かの本で読んだような話を、実際に体験した人達が、身体を震わせ、声を震わせて語る姿に触れた時の衝撃。

「一体 私はここに居て これを聞いていても良いのか?」

言葉に ならない感情が湧き、同じ時代に生きている意味を考え、人として 生きる価値観が変わる体験でした。

全て...私の 財産です。

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